歯磨きは私にとって大切な家族の思い出の1つです。

歯磨きと言えば、小学校などでは指導があり、歯の模型をみながら全員で歯磨きをする時間などがあった気がします。

私はその時間もなんとなく得意げな気持ちで過ごしていました。

というのも、私の実家は父が歯科医院を経営しており、歯磨き指導や検診に来るのは、父とそこで働いている歯科衛生士さんたちでした。

父はあまり、私に対して歯磨きを厳しく言う人ではありませんでしたが、小学校を卒業するまでは私も弟も、母に磨いてもらって、仕上げを父にしてもらうというのが日課でした。

これは当たり前のことだと思っていましたし、疑問に思う事はなかったのですが、大人になってから初めて特別な事だったと知りました。

歯磨きをしてもらう時は、父母の膝に頭を載せ、寝っ転がってしていたので、口を開けている間じゅう、父母の顔をじっと見ていました。

歯磨きをしているので、こちらは話が出来ないんですけど、父母は今日は楽しかった?

宿題とかも全部わかったの?今日のご飯はおいしかった?と、返事だけで済ませられる内容を話しかけてくれてそれにうなずいたり笑ったりしていた覚えがあります。

時には話したくてたまらなくなり、話し出して喉に唾が入ってきてしまってむせたこともありました。

そして、父母の歯磨きのおかげなのか、私と弟は小学校卒業まで虫歯は一つもありませんでした。

中学になると、自分で歯磨きをするようになったのですが、この時私は反抗期を人並みに迎えていて、父母へ対して無性にむしゃくしゃしていたりして、歯磨きをすることが嫌で仕方がないように思っていました。

なので、朝昼は歯磨きをしても、父に歯磨きをしなさいと渡される歯磨きは何故かしなかったように思います。

当時を振り返るとき、父はいつもそのことを少し寂しそうに話します。

そして大人になった今、私はあまり歯磨きが上手ではありません。

あんなにも一生懸命磨いてもらっていたのに申し訳ないんですけど、私は歯磨きをするとき必要以上に力を込めて磨いてしまうんです。

もしかしたら、小さな頃に自分であまりしなかったことが影響しているのかもしれません。

なので、歯ブラシは大体一か月で開いてしまいます。

そんな私の歯ブラシの状態を見て、父は「お前は歯磨きが下手だなぁ。」と笑うんですが、

私はその父の笑顔が好きなのです。

今でも私の歯の事を気にかけてくれているんだなと思う事と、父が歯科医師として健康で在り続けてくれている事が、私にとっては嬉しい事なのです。

結婚して嫁いでからも、実家に帰ると父は私の歯を見てくれます。

歯磨きは私にとってかけがえのない大切な家族の思い出です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です